ひなこ先生の「何でもいいから消えてくれ」の紹介と感想レビュー記事です。
現在3巻まで発売されておりますが、これこそひなこ先生の真骨頂!
シリアスな作品はピカイチです!
こんな方におすすめ
- シリアスな作品が好きな人
- ヒリヒリする恋愛模様を読みたい人
- クズで執拗、怖いぐらいの攻めにゾクゾクしたい人
ぬっこの書房 独自評価
エロ・濃厚度 | 4.0 |
ストーリー展開 | 4.0 |
キュン要素 | 2.0 |
お笑い要素 | 0.0 |
ラブラブ度 | 2.0 |
心情描写 | 4.0 |
キャラクターの魅力 | 4.0 |
絵の上手さ | 3.0 |

お笑い要素は0のただただシリアスな本作。
サイコパスなクズ攻め好きにはたまらん!
そしてやはりひなこ先生の心情描写は繊細で最高!
ジャンル
- シリアス
- 執着攻め
- 無理矢理
- 学園もの
- 先輩後輩
- すれ違い
1巻あらすじ
こいつ俺のこと好きでも何でもなかったんだな
独りでいることが多い八度陸は、一学年先輩の鴫原洋二と知り合う。
鴫原は、学校で会うたびに声を掛けてくる変な人だ。
信頼、憧れ、どんどん鴫原を好きになっていく八度。
初めての恋、そして、初めてのセックス。
無我夢中で、八度は気づいていなかった──鴫原の腹の中。
自分だけが特別ではなかったことに……
「何かいいの見つけた!」鴫原×八度編・開幕!
本作は「何かいいの見つけた!」のスピンオフ作品ですが本作だけで問題なく読めます。本作とは全く毛色の違うラブコメですが気になる人はこちらもチェック!
カップリング
鴫原洋二
ヤリチンでヤンデレな攻め
先輩。クールな顔立ちでかっこいい。
八度陸
クールで寡黙な不憫受け
後輩。純粋で頑固。強気。
注意ポイント
ここから先は1巻~2巻のネタバレとなりますのでご注意ください。
感想・レビュー
洋二みたいなやつが実際に居たら本当に嫌なんですけど「クズ攻め」としては完璧すぎる立ち居振る舞い。
そして本当は洋二のことが好きで期待してしまっているのにそれを受け入れられずにかたくなに強がる陸が不憫で可哀想そしてそしてかなり複雑な関係ですね。洋二のせいで複雑になってしまっているわけですが。
ひたすら陸が不憫ですがクズな攻めが好きな方や不憫な受けに弱い方にはかなりおすすめできます。
ここが性癖に刺さる
攻めの洋二がねちっこく何度もアプローチをしますが陸は洋二の言動により本当は好きな気持ちに蓋をして何度も抵抗します。
洋二は嫌がらせをしたいわけではなく、振り向いてほしいという気持ちから来る行動であり、すれ違っているだけで本当は相思相愛になるはずの二人なので無理矢理とはいえお互いの気持ちが垣間見えるのがたまりません。

無理矢理だけど「可哀想」になりすぎない、このバランス感覚は凄いと思います。
推しポイント
シチュエーションが天才的!
\特にここがやばい!/
1巻 P.13~17
例の覗き見シーンです。
純粋な陸の気持ちを自分(洋二)へと向けさせるその方法が凄まじい。
他人の行為を頭を両手で押さえつけられて見せられるってなかなかえげつないです。
洋二のことをひどい奴だとは思いつつもこのシチュエーションにゾクゾクしました。
1巻 P.100~124
電車で痴漢にあっているところを見られているところからトイレで無理矢理・・・のシーンは陸の感情がジェットコースターでしたね。陸の表情から感情が読み取れ、読んでいて一緒に感情が揺れました。
中でも陸が”快楽にあらがうために洋二を睨みつけて唇を噛んでいる表情”にはかなり悶えました。