藤本タツキ先生(「チェンソーマン」「ファイアパンチ」等の著者)もオススメしている!朝田ねむい先生の「スリーピングデッド」の紹介と感想レビュー記事です。
全2巻(上下巻)で完結済み!
本格ゾンビ映画のような緊張感やドキドキ感がありながら「人の生き方」について深く考えさせられました。
グロ描写がかなり苦手という人でなければ乗り越えられるレベルだと思うので是非読んでほしい!
SFとしてもヒューマンドラマとしても最高!もはやBLという枠を超えて大好きな作品です。
注意
殺人、カンニバル、切断、いじめなどの表現がある漫画ですので苦手な方はご注意ください。
こんな方におすすめ
- ストーリー重視の人
- シリアスなヒューマンストーリーが読みたい人
- 支配、管理される受けもしくは攻めが好きな人
ぬっこの書房 独自評価
エロ・濃厚度 | 3.5 |
ストーリー展開 | 5.0 |
キュン要素 | 4.0 |
お笑い要素 | 3.0 |
ラブラブ度 | 3.0 |
心情描写 | 5.0 |
キャラクターの魅力 | 5.0 |
絵の上手さ | 5.0 |

ストーリー展開は☆5以上をつけたいレベル!
エロ・濃厚度についての描写は少ないものの「癖」が詰め込まれていて個人的には満足です。
絵は苦手な人もいるかもですが個人的には「味」があってこの漫画に合っていると思っております。
ジャンル
- シリアス
- ゾンビ
- ラブストーリー
- 支配、管理
1巻あらすじ
鬼才・朝田ねむいが描く本格ゾンビBL…!!
【高校教諭×マッドサイエンティスト】真面目で爽やかな佐田は、同僚や生徒から人気の高校教諭。
ある日、放課後の見回りをしていると、
そこには女子生徒に刃物で襲いかかる怪しい人影が。
咄嗟に逃げようとするも間に合わず、
佐田は命を落としてしまう。
しかし、冷たい台の上で佐田は目を覚ましたのであった……。引用元:Amazonkindleストア
カップリング
間宮 冬邪(まみや とうや)
マッドサイエンティスト
科学者、研究員
佐田 聖二(さだ せいじ)
高校教師(教科:国語)
顔も性格もよく皆から好かれるタイプ
ゲイ
感想・レビュー
本作はゾンビものなので大体こういう展開になるだろうという予想はつきましたが、それでも最後まで緊張感を保って読ませるだけの力がありました。
衣食住を共にするうちにお互いに影響し合い共依存的に生きていく様子が読んでいてこの先どうなるの?という緊張感がありました。
読後に藤本タツキ先生がおすすめされていたということを知ったのですが、そういえば最近は絵柄も似ている気がしますし短編として描いていそうな雰囲気があります。
エロ描写は少ないし、全部は見せないという感じでしたので「もう少し見たい!」という腐った心は湧きましたが、それは本作には不要なプラスαであって、ストーリー性などを考えた時にこの温度感、ボリューム感がベストなのだと思います。
注意ポイント
ここから先はネタバレとなりますのでご注意ください。
ここが性癖に刺さる

かなり不憫な目に合う佐田先生が刺さる!
「めった刺しにされて殺される」以外は間宮の手によるものですが・・・恐ろしい😅
推しポイント

間宮に萌え要素があるとは…
最初の方はただのマッドサイエンティストとしか思えませんでしたが途中からとても生きることが下手くそなかわいいヤツに思えてくる不思議・・・
間宮は今までの経験からも他よりも優位に立ちたい精神が強いので‟佐田くんを好きにしている私”に興奮しておりますが、経験値は佐田くんの方が上なので手ほどきを受けている感が萌えます。
ちょっと女の子っぽいよなと思うと間宮がより可愛く思えてきました。

言葉が心に響く!佐田先生はやっぱり先生!
リビングデッドとなってから人の服を盗んだり、人を食べたり殺したりしなければならず、それも生活の一部となってしまっていた佐田先生ですが本作を通してずっと優しい人であったのが印象的でした。
\特にここがやばい!/
下巻 P.307~314
人の服を盗もうが殺人に手を染めようがやっぱり先生だなと思わせてくれるお気に入りの場面。
佐田先生が間宮に伝えた言葉は"人の生き方”について考えるきっかけになりましたし私の人生の道しるべともなりました。
SFでありながらも「孤独、愛、人生」について考えることのできる素晴らしい漫画です。